「招かれる主イエスの愛」  06.07.23
      マタイ9:9〜13       窪寺俊之牧師
 主イエスとの出会いは、その人の人生を作り変え、新しく
してくれます。 主イエスは、当時罪人とみなされていた徴税人の
マタイを招き、自分の弟子となるよう声をおかけになりました。
 何もかも捨てて立ち上がり、主イエスに従ったマタイは、
価値観が新しくなりました。
 不正をしてまでも金を集めていましたが、その空しさに
気付きました。
 大切なこととかそうでないかが、分かるようになりました。
 彼は、主イエスをもてなす宴席を用意します。
 彼は主イエスのために生きることの幸いを知ったのです。

 主イエスと出会い、自分が救われ、愛されていることを知った
マタイは、主イエスから受けている恵みや主イエスと一緒に
生きる喜びを人に伝えるという、新しい使命を与えられました。
 人には人を変えることはできませんが、主イエスは人を新しく
してくださいます。自分がそうであったように、孤独で苦しんで
いる罪人たちが主イエスに出会って、新しく変えられて欲しいと
願いました。
 ですから、彼は、主イエスとの食事の席に、大勢の罪人たちを
招待しました。
 マタイは、徴税人であった自分を受け止められるようになります。
 自分が徴税人であったという事実は、人に知られたくないことで
あり、自分でも受け入れ難いことでした。
 しかし、主イエスは「罪人を招くために来た」とおっしゃって、
徴税人の自分を救ってくださいました。知られたくないことを抱えて
いる自分ですが、主イエスは招き、近寄り、支えてくださいました。
 主イエスに受けとめられている自分を知ることで、堂々と生きられる
ようになりました。
 傲慢で、わがままであった末期がんの患者が、ホスピスで洗礼を
受けました。主イエスに自分を明け渡したとき、自分の死さえも語れる
自由を手に入れ、さらに人のために何ができるかを考え始めました。

 主イエスと出会い、主の十字架に一切を委ねるところで、
自由と、喜びがうまれます。
 自分が、最終的に、どこに行くかを知っている人は、
本当に幸いであります。